PPID 完全解説
DELLのPCのパーツはPPIDというシリアルナンバーで管理されています。
修理交換する際にはサービスタグだけではなくこの情報を求められることがあります。
実はこのPPIDは分解していくとそのパーツの色々な情報がわかってくるのです。
これは私のVostroのノートPCのACアダプターの写真です。
CNで始まっている番号がありますよね。
ここは20桁または23桁の英数字がハイフンで区切られて記載されています。
※3桁の違いは工場のファームウェアのバージョンで省略される場合があります。
参考サイト
Dell PowerEdgeの部品のPPID(製造番号)を見つける方法。 | Dell 日本
CN-00285K-AA123-9AB-0ABC-A02
この架空のPPIDを例に解析してみましょう。
CNで始まる部分はこのパーツの原産国を表します。
私たちが入手するパーツのほとんどは現在中国で作られているようなので、この部分は「CN」になることがほとんどです。
00285Kの部分はこのパーツのパーツ番号を表します。
DELLのパーツ番号は5桁で統一されているようなので、1文字目は必ず0になるようです。
残りの5桁が今回のACアダプターを特定する為の番号となります。
試しに「DELL」と「0285K」でGoogle検索をしてみるとACアダプターが出てきますね。
同じ部品を自分で探したい場合はここの番号が重要になります。
AA123の部分はこのパーツの製造番号です。
9ABの部分は製造年月日になります。
1桁目は西暦の末桁の年数を表します。
そのために2019年製も2009年製も同じ数字になってしまうので注意が必要です。
2桁目は月を表します。
1月から順に1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9となり、10月からA, B, Cとなります。
3桁目は日を表します。
1日から順に1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9となり、10日からA, B, C…となります。
参考表
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | |
L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
今回の9ABですと2019年10月11日の製造ということになります。
0ABCの部分は英数字の製造シーケンスID番号ということです。
製造番号との違いはわかりません…。
A02の部分は工場でインストールされたファームウェアのバージョンになります。
この部分はPPIDによっては省略されていて20桁の場合があります。